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八鹿酒造の酒造りや、酒蔵の風景をお伝えします。
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秋雨前線の通過で稲の刈り取りを控えていた水田に
大型のコンバインが動き始めました。

今年は台風の直撃を受けることもなく
倒状の被害にあった水田はありませんが、
猛暑日が続く中、病害虫の発生を
心配する生産者の皆様のご苦労がありました。

昨年に比べて幾分、収量が減少したそうです。
inaho.jpg
酒蔵を背景に刈取り前の稲を撮影

konbain.jpg
四条刈りの大型コンバインを使えば
10アールの水田も約30分で刈取終了


momigara.jpg
収穫されたモミは精米所へ運ばれます。

kansouki.jpg
流動式乾燥機で15%まで
水分調整をします。

hukurodume.jpg
乾燥が終わればモミ殻を取り除いて袋詰めです。
30kgの米の重みが収穫の喜びに変わります。

genmai.jpg

gohyakumangoku.jpg
入庫検査前の酒米:五百万石の玄米



【一口メモ】

酒米は入庫検査(農産物検査法)により、
3等以上に格付けされた玄米を使用しなければ
お酒を造れないという決まりがあります。

また、一般的に
食べて美味しいお米が旨い酒になるとは限りません。

五百万石など「酒造好適米」として特別に作られた米を
使うことにより、味わい深い美味しいお酒はできます。


お酒を美味しく造る米【酒造好適米】の条件

             1.一般の飯米に比べて米粒が大きい。
             2.デンプン質の含有量が大きい。
             3.吸水性が良く、糖化されやすい。

 

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台風が近づいているせいか、今朝は涼しい朝を迎えています。
稲穂が大きく垂れ始めた酒米の刈り取りまであと少し。
どうか台風の被害が起こりませんように。

今年も大分県護国神社の小野日隆宮司にお越し頂き
醸造の安全と、社業発展の祈願を致しました。



祈願風景
kigan.JPG
笑門蔵の発酵タンクを見渡せる位置に神棚をお祭りしています。


神事が終わっての記念撮影
kinensatuei.JPG
本年も和醸良酒が基本です。


shachoushituchou.JPG
                    ◇左端・・・善光則之製造技術顧問
                           ⇒現在は広島県にお住まいです。
                             この日の為に昨日からお越し頂きました。

                    ◇中左・・・麻生由紀子社長室長  
                           ⇒社長夫人です。
                            仕込期間中は、良く差し入れをいただきます。
     
                    ◇中右・・・近藤一郎終身名誉杜氏
                           ⇒私の師匠です。
                            85歳の今でも愛犬(ゴールデンレトリバー)を
                            1日3回散歩に連れて行くそうです。

                    ◇右端・・・麻生益直社長
                           ⇒八鹿酒造の代表取締役社長です。
                            最近周りから、「あんたんとこん社長、
                            近ごろ太っち、きちょらんかえ?」
                            と聞かれますが。。。どうなんでしょうか。
繁忙期を迎える前の休日を利用して、
大分県の最南端“佐伯”に行ってきました。

社内にて有志を募り、日頃一緒に働いている
メンバーとの憩いの時間でした。

佐伯と言えば、海の幸(お寿司)が有名ですが、
一方で海軍航空隊のあった場所というのは、
あまりご存じない方もいるかと思います。

九州では福岡県の築城、長崎県の佐世保、鹿児島県の鹿屋、
そして大分県の佐伯の計四ヶ所が実在します。
佐伯の航空隊は昭和9年から昭和20年の終戦を迎えるまで
特攻戦隊としての任務も遂行していました。

ここで亡くなった方、或いは特攻隊員として命を落とされた
方々のご冥福をお祈りいたします。


heiwakinenkan.jpg
【平和記念館やわらぎ】での見学風景

shugo.jpg
丹賀砲塔砲台慰霊碑前にて

tenboudai.jpg
鶴御崎を一望する丹賀砲台園地

umekisan.jpg
八鹿 オリジナルTシャツ
(八鹿ON-LINE倶楽部にて販売中)

ryouri.jpg
昼食は海の幸満載の豪華ご膳。
まだまだ料理が運ばれてきます!


綺麗な景色、美味しい料理、酒造りの仲間。
とても充実した休日でした。


明日は、今期造りの無事を祈念する
「蔵入神事
(くらいりしんじ)が執り行われます。
安全に、美味しいお酒が出来ますように、神に祈ります。



全国新酒鑑評会にて金賞を受賞して、早3ヶ月。。。
金賞受賞のお祝い気分も無くなっていた矢先に突然、
従兄からの祝賀会開催の知らせが舞い込んで来ました。

それは生前、大変心配をかけた叔母(池田ツユカ)の
三回忌法要の際に、杜氏として、自分の名前の書かれた
ラベルが貼ってある金賞受賞酒を霊前にお供えしたことが
きっかけです。
(叔母は私が杜氏になった事を知らずに逝ってしまいました。)

その日、叔父の池田忠人(現在は弊社の非常勤監査役)が
この賞を得るための、大変な苦労と蔵人へのねぎらいの言葉を
皆に披露したのがきっかけでした。

なにはともあれ、この従兄妹会も久しぶりに開催される事になり、
近況報告や旅行の計画などで楽しい時間を過ごすことが出来ました。

また日頃、口にできない妻や父母へ、
感謝の言葉も言えたような気がします。

あらためて、従兄妹の皆さんに感謝を申し上げます。

itokokai.JPG
宝泉寺観光ホテルにて叔父・従兄妹夫婦
に囲まれて記念撮影



 
おはようございます。

まだまだ残暑が続いています。
酒蔵のある玖珠郡ですが、
知名度が上がったのではないでしょうか。

8月の何日かで、最高気温が全国で
第1位:38度を記録したとのことです。

夏バテは気候の変わり目に起き易い
と言いますので十分ご注意下さい。


さて、本日は焼酎製造における、蒸留についてお話します。
八鹿酒造では、現在、蒸留効率の高い設備を使っての
蒸留が主流となっていますが、
今年も、古式(伝統的な方法)に沿った方法で粕取焼酎を造ります。



今春の5月24日に3500kgの酒粕を使い、
仕込タンクで約3ヶ月間じっくりと熟成したモロミは
清酒の穏やかな香りを漂わせながら、
モミガラと混合されます。

momigara1.jpg


適度に混ぜられたモミガラは、
セイロに小分けされます。
厚みや量に差が出ない様、
丁寧に張込んでいきます。
seiro.jpg



今回は四段のセイロを使っての蒸留です。
最上段は冷却塔で、蒸気を冷却して液体に換えます。
jyouryu.jpg

ekitai.jpg
四段全てに蒸気が行渡ると、
手前の容器に蒸留された粕取焼酎が流れて来ます。
蒸留の過程で流れ出る焼酎の呼名が変わります。

               ●第一段階⇒「初垂(ハナタレ)」
                   蒸留初期の段階で採れる。
                   アルコール度数が非常に高く
                                                         60度以上あります。

               ●第二段階⇒「本垂(ホンダレ)」
               
●第三段階⇒「末垂(スエダレ)」

※アルコールが45度を越えると、酒税法上の
単式蒸留しょうちゅう(焼酎乙類)ではなく、
スピリッツに分類されます。



粕取焼酎(モミガラ蒸留)を本格的に復活させて、
まだ3年しか経っていません。

まろやかで美味しい焼酎に育つまで、
じっくりと静かに熟成させたいと思います。

美味しい焼酎になるまで、しばらくお待ち下さい。
皆様にお届けできる日を私自身楽しみにしています。


★粕取焼酎の特長
     
  ①まろやかな口当たり。
            ②原料に由来する、濃厚なコクと香り。
            (原料には酒粕を使用しています)


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プロフィール
HN:
堀 裕幸
年齢:
64
性別:
男性
誕生日:
1959/06/04
職業:
酒造り
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